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高配当株ETFのパフォーマンスと現在の「景気の位置」の関係

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高配当株ETF(VYM、HDV、SPYDあたり)のパフォーマンスを追っていくと、現在の景気の「位置」がわかる可能性があると思っています。ちょっと紹介しますね。

高配当株ETFは「配当ファクター(厳密にはそういうファクターはありませんが)」の他に、いくつかのファクターにプラスの要因を持っています。

  • VYM:バリュー・低ボラティリティ
  • HDV:バリュー・低ボラティリティ・クオリティ
  • SPYD:バリュー・サイズ(SPYDには小型株は含まれませんが、RSPはサイズファクターを持つので、SPYDもおそらくサイズファクターを持つと思ってます)

このファクターと下図を結び付ければ、現在の景気のおおよその位置がわかるんじゃないか、というお話です。

ファクターと景気サイクル

出典:A Factor Portfolio for the Business Cycle | The Macro Investor.

2021年1月から6月までに、3つの高配当株ETF(VYM、HDV、SPYD)の中でもっとも勢いのあったETFはSPYDです。この期間は

  • VOOよりもVTIのパフォーマンスが優れた:よりサイズの小さい銘柄が強かった(上記図中でSizeがプラス)
  • VUGとよりVTVのパフォーマンスが優れた:グロースよりバリューの銘柄が強かった(上記図中でValueがプラス)

といった特徴がありました。これらの特徴から、現在の景気位置は「Late Contraction(後期景気後退期)」か「Early Expansion(早期景気拡大期)」です。

一方、この期間、クオリティ(Quality)や低ボラティリティ(Volatility)は、上記図中でマイナスになっています。特にHDVはコロナショック後にパフォーマンスが冴えない状況が続いていますが、景気サイクルからすれば、そもそもHDVに不利な状況だと言えそうです。

クオリティや低ボラティリティが強い時期は「Early Contraction(早期景気後退期)」です。おそらく、FRBが利上げを行い、景気拡大がピークを越えた時に、VYMやHDVは相対的にSPYDを上回る成績を出してくるんじゃないかと予想できます。

金利や経済指標なんかでも現在の景気位置を予想できますが、人気の高配当株ETF3つでも似たようなことができそうです。

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