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高配当株ETFの分配金額の推移に注目してみた

2021年6月22日

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前回の記事では過去のトータルリターンと下落率に注目し、VYMと他2つの高配当株ETFを比較しました。そこで今回は、3つの高配当株ETFの分配金の推移に注目します。

一般に、高配当株ETFを選ぶときには、「安定的に配当を受け取りたい」との需要があるように思います。特にFIRE(早期退職)が念頭にある場合、退職後の収入を賄う目的として高配当株ETFが選ばれるはずです。

そこで今回は3つの高配当株ETFの分配金の推移に注目し、特に「安定的に分配金を受け取れるか」の観点から評価してみました。

さっそくそのグラフを紹介しましょう。

以下のグラフは、VYM、HDV、SPYDについて、2015年12月の分配金額を基準に、その後の分配金額の比率を指数化したものです。1より大きければ2015年12月の分配金よりも増えていて、1より小さければ2015年12月の分配金よりも減っていることを示します(3つのETFが出そろったのが2015年ですね)。

2015年12月を基準にしたVYM、HDV、SPYDの分配金の比率の推移

さて、この図で最初に目立つのはSPYDの分配金額のブレが大きい点です。コロナショック後にはSPYDの分配金額の減少とその後の回復が話題になりました。最終的にはコロナショック前の2倍近い水準に増えましたが、この特徴は将来も株価水準に応じて分配金額が大きく変動する可能性を暗示させます。

つまり、「安定的に分配金を受け取れるか」を基準にすると、SPYDの変動の大きさは厳しいですね。

一方、VYMとHDVは比較的安定的な水準でした。特にHDVは分配金額の変動が小さく、コロナショック時の減額が見られないのも特徴的です。

VYMはSPYDとHDVの中間的な位置付けにあります。例外もありますが、大局的にはVYMと分配金額の変動は、SPYDの分配金額の変化の方向と似ており、相場が良い時は増額されやすく、相場が悪いと減額されやすいとの傾向に見えます。

結局のところ、昨日の記事同様にSPYDだけ異質で、VYMとHDVは比較的似ているように見えます。このどちらを選ぶかは、やはり悩ましいところですね。

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