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高配当株ETFの選択「VYMとSPYDを組み合わせる」時の判断基準

2021年7月5日

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この記事では「VYMとSPYDを組み合わせる(両方買う)」ことの是非を考えます。

組み合わせを考えるにあたって、ざっくり4つのケースに分けられると思います(あなたはどのケースに近いですか?)。

  1. VYMを持つ保守的な投資家がSPYDとの組み合わせを考える→×(SPYDはよりリスク選好的なため)
  2. VYMを持つリスク選好的な投資家がSPYDとの組み合わせを考える→〇
  3. SPYDを持つ保守的な投資家がVYMとの組み合わせを考える→〇
  4. SPYDを持つリスク選好的な投資家がVYMとの組み合わせを考える→×(VYMはより保守的なため)

この条件で、2つのETFを保有しても良いのは2番と3番のケースです。1番と4番のケースは投資家の意向に合わない選択になる可能性があります。

以前の記事では、VYMとSPYDの選択について、以下のように結論付けました。

「VYMを選ぶ?SPYDを選ぶ?」の二択は、以下のようになります。

  • より保守的な運用ならばVYM
  • より積極的(より「異端」的)な運用ならばSPYD

つまり、VYMを選ぶことは、より守りに入る選択であり、SPYDを選ぶことは、より攻めに入る選択です。

VYM、HDV、SPYDのパフォーマンス

過去の相場やETFの特徴から考えると、保守的な投資家にSPYDは不向きです。なぜならSPYDはその特殊なポートフォリオゆえ値動きが大きく、特に景気後退期での下落相場で大きな損失を被りやすいからです。

一方、リスク選好的な投資家にVYMは不向きです。VYMは比較的値動きが抑えられており、特に値上がりでのリターンを取りにくい可能性があるからです。

といった特徴を踏まえると、先ほどの1番と4番のケースは投資家の意向に合わないという話になります。2番と3番のケースはポートフォリオ上は違いが見えないんですけど、投資家の選択から考えると理に適ってるかと思います。

ちなみに、「VYMとSPYDが構成銘柄のセクターが違うので、組み合わせると良い」という話は不適切です。セクターの比率はリバランスで変わってしまうためです。

仮にセクター比率が固定だったとしても、S&P500(VOO等)や全米株式(VTI等)に対して、いくつかのセクターをオーバーウェイトし、いくつかのセクターをアンダーウェイトすることになるので、「セクターの分散でリスクも分散」とはならないように思います。

このあたりの検証はまた別の記事で紹介します。

なお、VYMと他の高配当株ETFの組み合わせについては以下の記事も併せてご覧ください。

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組み合わせる

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