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高配当株ETFの選択「VYMとSPYDのどっち?」

2021年6月30日

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ここではVYMとSPYDのどちらを選ぶか考えてみます。他のETFとの比較も紹介しているので、高配当株ETFに関心を持ったら、以下のページもご覧くださいね。

結論から述べると、「VYMを選ぶ?SPYDを選ぶ?」の選択は比較的判断しやすいです。

  • より保守的な運用ならばVYM
  • より積極的(より「異端」的)な運用ならばSPYD

VYMは、配当持続性など、特定の条件を満たした配当利回りの高い銘柄を、時価総額比率(= 株価 × 発行株数)の比率で組み入れてポートフォリオを作ります。「配当利回りの高い銘柄は選ぶけども、ポートフォリオの構成比率は市場の判断に任せる」という考え方です。

このやり方は、効率的市場仮説に比較的近いものです。

一方、SPYDは単純に配当利回りの高い銘柄を均等に保有する(イコールウェイト)という異色の運用を行っています。配当持続性などは考慮しておらず、「S&P500構成銘柄である」点で銘柄の優良性を担保しています。

言い方を変えると、SPYDは伝統的な時価総額のインデックスファンドにかなり「アンチ」な姿勢を取る商品です。

さて、SPYDは「銘柄を均等に保有する」という特徴上、運用は逆張り的で、かつ小型株効果(またはサイズファクター)が強調されています。コロナショック時の大幅な下落と、それ以降の急激な回復はイコールウェイトならではの特徴と言えます(金融や不動産などの「バリュー」な銘柄が多いのも効いてそうですね)。

以前の記事で紹介した下図において、「US Mkt Correlation(市場の成績への相関性)」という項目を見ると、VYMは0.94なのに対し、SPYDは0.86となっています。SPYDのリターンはVYMよりも市場全体に連動しにくいことを示します。

VYM、HDV、SPYDのパフォーマンス

SPYDは高配当の名前がつくETFではありますが、運用そのものは積極的に値上がり益も狙って、市場平均越えを目指しているという、イメージと実態の違いが面白いところです。

以前も紹介したように、SPYDは株価の増減が大きいこともあって、分配金額の変動も大きいです。コロナショックでは一時的に大きく分配金額が減り、その後の相場で再び回復しました。

2015年12月を基準にしたVYM、HDV、SPYDの分配金の比率の推移(2021年6月まで)

といった特徴を踏まえ、「VYMを選ぶ?SPYDを選ぶ?」の二択は、以下のようになります。

  • より保守的な運用ならばVYM
  • より積極的(より「異端」的)な運用ならばSPYD

単価的には買いやすいSPYDですが、商品的には少しクセがあるので、そこをどう評価するかで判断されると良いと思います。迷ったらVYMでいいんじゃないでしょうか。

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